トラブル集
K100RSで起こったトラブルについての報告。
本当にこれ以上増えないでほしかったんですが、・・・・4ページ目です。
謎のアイドリング上昇
2008年4月
本当は軽くスルーしてしまってもいいと思っていたコトなのですが、なかなか問題解決しないのでトラブル集に挙げてみました。
振り返ると去年の12月。ちょっと出かけていた際にタコメーターを見てみると、アイドリング回転数が1200rpmほどに上がってました。
「?」と思いましたが、大したこととは思わずにインターネットでアイドリングについて調べて自分で調整して1000rpmほどに
落として乗っていました。
で、今年の3月。いつもの定期点検時にディーラーに持って行った際にこのことを聞いたら、「(そのくらいの調整でも)同調が
狂いますよ」と注意を受けてアイドリングを再調整してもらいました。
しかし、点検が済んでディーラーから帰る途中(ディーラーから5kmくらいのところ)でまた1200rpmくらいまでにアイドリングが
上昇してしまい、ディーラーにUターン。
調べてもらったら、インジェクションと燃料レギュレーターを繋ぐ負圧ホースが抜けかけていて、そのせいでアイドリングが狂ってしまった
ようでした。その対処としてゆるくなったホース部分を接続しなおしてもらったら元に戻ったので、一件落着。
・・・と思っていたらまた再発。何なのだろう?
久しぶりの夜の散歩に出かけてたら、おかしいことに気付いたんです。
ライトをつけていたらアイドリングが1000rpm。しかしライトを消すと1200rpmにアイドリングが上がってしまったんです。
それまでライト消灯時と点灯時でアイドリング回転数がそんなに変化することは無く(それでも針1本の半分くらいは変化する)
吸気系統の問題だと思っていたところにもしかしたら充電系?とさらなるトラブルの予感にとってもブルーになります。
これが問題になってるであろう負圧パイプ。
日曜の朝の時間を使って負圧パイプのゆるくなってると思われるところを1cmほど切ってみました。
そうしたら、インジェクションと繋がっていた部分(左写真)とただのホースの部分(右写真)とで
内径にかなりの差がありました。
そりゃゆるいわ。
で、その新しく切ったところで接続しなおして試走しにいったら、
またアイドリングがこのくらいまで上がってしまっています。
いったいドコが悪いんだろう?
全然わからない。
「とりあえずディーラーに負圧ホースの新品を頼んで交換してもらい、ついでに再点検でもしてもらった方がいいな。」
と、GW2週間前にもかかわらず、ディーラーに再入院させました。GWの途中でトラブルになるのはイヤだから。
ディーラーに持って行ったときにこのアイドリング上昇の件とライトのONOFFでアイドリングが変化する件も伝えたら、
パッテリーが寿命らしいことを言われました。4〜5年くらいで交換時期が来てしまうみたい。
今回の問題が吸気系か電気系と思っていたのですが、もしかしたら吸気系と電気系になりそうでコワイ。
GW本番前にかなりの出費になる覚悟はしとこう。
待つこと一週間。
GWツーリング直前に無事に修理から帰ってきました。
トラブルの元となったのはどうやらバッテリーの劣化のようなので、そのバッテリーを新品に交換しました。
そのときに怪しいと思って取り寄せてもらった負圧パイプ&インジェクションの穴を塞ぐゴムキャップも交換して
インジェクションの再調整・再同調も取ってもらい、非常の安定したアイドリングをGETしました。
ディーラーからの帰り道の途中で。
ライトも点灯した状態ですが、アイドリングはビシッと1000rpmで安定してます。
ディーラーに行ったときの説明では、「バッテリーの電圧そのものは点検時の規定電圧だったのですが、ライト点灯時に
バッテリーの充電・放電のバランスが崩れてアイドリングの変化が出てきたんでしょう」って言ってました。
※そのバッテリーの劣化がアイドリング回転数の上昇の原因だったのかは不明
負圧パイプなどのインジェクション関係のところは特にこのトラブルの原因ではなかったようです。
インジェクションとか電気系統の多いバイクだから、バッテリーがダメになるといろんなところに影響を及ぼすんだなぁ〜。
よく外車(2輪4輪問わず)を扱った記事で「バッテリーに交換した日付を書いておいて、点検に役立てよう」なんてのがありますが
外国では「バッテリーも消耗品」って考え方があるんじゃない?
つまり日付をつけるのは『点検のため』ではなく『決まった期間で交換しなさい』ってこと。
うちのK100RSの場合なら、今度からはオリンピックが開催されるたびに交換したほうがいいかな。
またエンジンストップ、多分同じ原因で
2008年8月。
先週取り付けたレーダー探知機の作動確認も兼ねて出かけてた休日の夕方。
北海道ツーリング直前だった事もあって、自宅に行き着く前に最寄のスタンドで満タンにしようとしてた矢先に
エンジンが止まってしまいました。
急にエンジンがふけなくなり、アクセルを開けてもパワーが出ずにストールしてしまいそれっきり。
ちょうど下り坂を走っていたときだったので、キルスイッチでエンジンを停止状態にして無理やりニュートラルに落とし込み、
坂の下にあったコンビニの駐車場へ文字どうり滑り込んで行きました。
前回止まった時にディーラーで勧められて「ロードサービス付き」のカードを作っておいたんですが、
本当に出番があるとは思わなかったし、そういったサービスも使いたくもなかった。
しかし、そんなことも言ってられないので速やかにロードサービスへ連絡してレッカーの手配をしてもらって、
自宅には「予定どおりに帰れなくなった」事を伝え、ディーラーには盆休み明けに持ってく話をしておきました。
北海道ツーリング直前のトラブルは痛いけども、北海道ツーリング真っ最中のトラブル遭遇よりもマシでしょう?
それこそ北海道の見晴らしの良い道路で一人途方にくれるよりも対応しやすい状況だったので
(自宅まであと15kmくらいのところでのトラブルでした)、自分の運の良さに感謝するしかない。
自宅前での様子。とりあえず無事に帰ってこれて良かった。
それとロードサービスに加入しといて良かった。
(マジで)
待ってる間にやっぱり前回同様いろいろと調べて&イジッてみたんですが、前回同様にタンク内の燃料ポンプが動いてない。
って事は、原因も前回同様燃料ポンプのリレーの接触不良なのかな?
一回やってる(と思われる)トラブルなので、心の余裕があります。人間こういったことを通じて大きく成長するようです。
まあ、原因調査と修理は盆休み明けにでもディーラーにシミジミやってもらいましょう。
素人じゃ手が出ないからねぇ〜。
途中経過(2008年9月)
ディーラーに預けてから約1ヶ月。その間「音信不通」だったので、ちょっと心配になりディーラーに電話してみました。
そうしたら・・・・・・
「燃料ポンプへのリレーとか、燃料ポンプ本体とかいろいろと悪いところが重なって具合が悪くなってます・・・・・。
燃圧レギュレーターも不調で、燃料ポンプが回ってもちゃんと圧力が掛かってないらしく、アイドリングが
安定しないんです。」
いろいろと話を聞くと、燃料ポンプの新品を用意して、ポンプ周辺のゴム部品も新品にして、
レギュレーターは今入荷待ちで月末には入ってくる予定。で、それを交換してみて不具合を1つ1つ潰していって
原因を探ってくしかないそうです。
うーん。かなり重症というか、患部が予想以上に深刻というか。
素人でも『まだ時間が掛かりそうだ』ってのだけは理解出来ました。
この分だと、修理から上がってきた頃には秋の紅葉シーズンは終わってるだろうなぁ〜。
そして、そのシーズン中に行ったツーリングの費用よりも修理代が掛かるんだろうなぁ〜。
途中経過その後(2008年11月)
ディーラーに預けてから約3ヶ月。前回連絡を取ってからだと約2ヶ月。その間ずっと連絡を取っていませんでした。
「いつになったら修理が終わりますか!?」と急かしたい気持ちもありましたが、自分自身も仕事を急かされたりするのは
好きでは無いので、あえて放っておいてました。
しかし、それでも『ドナドナ』してから3ヶ月。季節は夏から冬に変わり、修理を出している本人がK100RSの
存在を忘れそうになるほどになっていたんで、久々に連絡を取ってみました。
そうしたところ・・・・・・、ほぼ修理は終わってるらしいのですが、結構念入りに試乗チェックをしているそうで・・・・・。
とりあえず、燃料系の部品はかなりが新品部品に入れ替わり。
前回の話どおり、燃料ポンプやプレッシャーレギュレターとか、燃料ホース・タンク内のゴム部品も換えているみたい。
その結果、エンジンは完調に戻ったらしい・・・・・ですが、慎重に試乗チェックして不安要素を無くしてるそうです。
こっちもまた途中で止まったりしたらイヤなので、そこは念入りにやってほしいところではあります。
一方でHIDが不調になり・・・試乗中に点かなくなったそうな・・・・、その壊れた部品も新品に交換。
さらに、ついでに頼んであった定期点検がまだ手をつけてない部分もあるそうなので、もうちょっと時間が掛かるそうです。
『いろんな問題』が解決すれば、12月初頭にでも帰ってきそうなことを話してました。
そして、2008年12月初頭。ほぼ4ヶ月かかって無事に修理終了。
故障の原因としては電気系統ではなく燃料系統の経年劣化によるものだったらしく、燃料系統の主要部品を総取替え
・・・・・・燃料ポンプとプレッシャーレギュレターですね、そうそうついでに燃料フィルターも念のために換えました・・・・・・して
やっと完治しました。
で、受け取りに行った際に交換した部品の写真を撮ってきました。
左がプレッシャーレギュレター。時間が掛かったのはこれの入荷待ち(from ドイツ)が大きかったようです。
右が燃料ポンプ本体。ポンプ周囲のゴム部品もかなり劣化したようで
黒いゴム部品に多くのヒビが入ってました。
そして入院中に壊れてしまったHIDのバラスト。これも交換。
さらに入院中にヤッてしまったと思われるカウルのひび割れ。
過去の『平和』な時だったら「何だよぉ!」と思ったでしょうけれど、
今回のトラブルから比べたら「何てコト無い」です。
オマケ
2008年12月ごろにおける部品の価格(一部)
この部品代とドナドナ費用で総修理費用の約52%ほどを占めています。
修理後の試走を念入りにやってもらったんで大丈夫だと思いますが(サービスでエンジンオイルを交換してもらったほど)、
はっきり言って帰り道は「また止まるんじゃないか?」とちょっと・・・・・いえ、かなり不安でした。
いつ止まってもいいように路肩の様子をよく見ながら帰ってきました。
ちなみに、部品交換の効果は多少なりとも確認出来ました。燃料ポンプ周囲のゴム部品が新品になったせいか
燃料ポンプの音(ミューーーーって音)がかなり小さくなりました。ゴム部品の制振効果が上がったのかな?
※交換前後との比較をすれば、交換後はタンク内に帰ってくるガソリンの音(チョロチョロって音)が聞こえるほど
ポンプ音が小さくなりました。もっとも気のせいかも?
モトロニックも取り替えた。クラッチ・ミッション部分も分解した。そして今回燃料ポンプを取り替えた。
さて、次はウォーターポンプ&オイルポンプ部分か、それともドライブシャフトか・・・・・さあ、他に何が残ってる?
出来ることなら、しばらく平穏無事で過ごさせてもらえればいいんだけどもねぇ。